焼け石に水2

最近の焼け石に水。ちょっと必要があり、↓を近所の図書館で借りてくる(工業大学には置いてないので)。
もちろん、お手軽に「分かるようになった」と言いたいわけではないが、なるほど、と思うところも多々あった。

それにしても、様々な文化や思想的立場に目配りしながら論を練り上げてゆく彼女の頭の良さには、感嘆するばかり。

他の理論家についても、簡潔にまとめてくれている。スピヴァクの師匠ポール・ド・マンの議論を、「あらゆるテクストが比喩によって表現されており、それゆえ誤読に開かれている」「あらゆる言語の修辞的な正確が誤読の可能性を開く」といった具合に。ちょっとクリアーすぎて、逆に原典にも当たってみようか、という気にさせるのは、ガイドブックとしては正しいのだろうな。

ガヤトリ・チャクラヴォルティ・スピヴァク (シリーズ現代思想ガイドブック)

ガヤトリ・チャクラヴォルティ・スピヴァク (シリーズ現代思想ガイドブック)