学会

某学会が前職校で開催され、同窓会気分で松本へ。シンポジウムをハシゴしていくつか発表を拝聴。
教育学では認知神経科学の観点から、早期英語教育に対する疑問を投げかけるもの。「脳が柔軟な子供の時に英語に触れておくと有利」とか「脳細胞のシナプスが発達するのは5歳まで」など、まことしやかにいわれる定説を丁寧に検証してゆく。3歳児の父親として、発表の締めくくりの「大人になってからでも大丈夫」という言葉に励まされた思い。
文学分野では、映画俳優ハンフリー・ボガートが40代に入って自らの「老い」と対峙しながら、どのように役者としての輝きを保ち続けたか、について考察する刺激的なもの。狭義の「男前」とはかけ離れた様々な役柄を演じた(“演じきった”という表現の方が適切か)ボガートを、「融通無碍」という観点からまとめ上げる手際に感心。

そして、窓から見える街並みを眺めながら、やっぱり松本はいいな、と感慨にふける。