香港の誕生

必要になるかなと思って

An Insular Possession

An Insular Possession

を翻訳で読む。けっこう時間かかったが、論文に使えるかどうかは微妙だ。
中国系イギリス人作家の書いた、アヘン戦争を舞台にした小説。
1980年代のイギリスで(多分)たくさん書かれた“歴史をめぐる小説”の一つ。アヘン戦争に至るまでの一連のできごとが、架空の二つの新聞を通じて語られる。そのズレにフォーカスが当たっているのはいうまでもない。1840年代に出はじめた写真というメディアも含めて、「真実の記録の不可能性」についての小説だということは分かった。1840年代というよりは、1980年代のイギリス小説についての一つの記録。

別にアヘンについて調べているわけではないのだけれど、恥ずかしながらよく知らないことだったので、勉強にはなった。