教育とコーヒー

授業。ガイダンス。「早く終わんないかな」という学生の雰囲気をヒシヒシと感じつつも、ニュース記事のプリント配布。一気に雰囲気が悪くなる中、笑顔で教室内を回って課題に取り組ませる。楽しくやるのもいいけど、長い目で見ると、結局こういうのが着実だと思うのだが、なかなか難しい。

最近、少し必要があって、ポストコロニアリズムについて勉強しなおし。いまごろ?という声も聞こえてきそうで恐縮なのだけれど、いろいろなことを見直し、やり直しの時期かなとも思い。いつまで続くかは分からないけれど。

その関係で「コーヒー危機―作られる貧困」を読む。ここで頻繁に展開される、多国籍焙煎企業による現地のコーヒー農家の搾取を糾弾する(ある意味とても分かりやすい)構図を丸ごと信じるほどには、さすがにナイーブではないが、コーヒー一杯の値段の1%も農家に渡らないと聞いて、何もしないのも夢見が悪そうなので、通勤途中のフェアトレード商品を扱う小さな店に行くと、つぶれていた。結局、無印良品タリーズ、イオンという大型チェーン店でフェアトレードのコーヒーを購入。この手の問題で活動し続けるという困難の、ほんの一端だが垣間見た気がする。