うんのつき

可部にある妻の実家に滞在中。

妻が尋常じゃなく慌てふためいた様子。
トイレ(いまだに汲み取り)を掃除しようとしたら、「中に携帯落とした・・・」。
オロオロする僕らをよそに、義父は物置から網を出してきて、手慣れた様子で中にスルスルと入れて拾い出す。それを義母が火ばさみでつまんで、「とりあえず洗わなきゃね」とバシャバシャと水道で豪快に洗う。昭和初期生まれの剛胆。

奇跡的に作動するのを見て義母が一言、「ちゃんと洗えとるけぇ、せやあないよね。まぁ、運が付いたと思って」。妻がものすごく険しい眼で睨み返すが、涼しい顔。あんな眼で睨まれたら、2・3日は無意味に優しく接してしまいそうだと、隣の僕の方が動揺する。