本棚2

9月で退官される先生がいらっしゃるので、本棚その他を譲り受けることにしていたのを運び込んでもらう。今までガランとしていた研究室の空間が一気に埋まって、それらしくなった気がする。

鷲田清一「顔の現象学」を10年ぶりくらいに再読。院生として駆け出しの頃、人の論を参照しながら、自分の論を組み立ててゆくことの難しさに立ち迷っていたとき、そのしなやかな言葉づかいに救われたことを懐かしく思い出す。そしていろいろ焦りを感じていた今回も、少し気分が落ち着いて、また救われた気がする。

顔の現象学 (講談社学術文庫)