新潟へ

信州時代の戦友の結婚披露宴のために新潟へ。7時すぎにこちらを出て、11時前にはすでに新潟に到着。便利なものだ。
昨年10月にすでに四国の実家で結婚式を挙げているので、正確にはこちらではお披露目。実際に彼に会うのは3年ぶりくらいだったのだけれど、相変わらず(いい意味で)むさ苦しくて安心する。結婚式の様子を映したスライドを見ていると、同僚として働いてた時のことが浮かんでくる。飲み屋に行く金もないので、ガストに長時間居座って、互いに書いている論文のことや将来への期待と不安など話してたことを思い出して、軽く涙が出た。

そして順調にケーキカットも済み、次は新郎新婦が互いにケーキを食べさせ合うファースト・バイトというところで、なぜか僕が前に呼び出される。「それでは新郎からMさんにケーキを食べさせてもらいます」とアナウンス。

いいんですか?新婦を差し置いて、しかも男の僕が。

そう思って新婦の方を見ると、彼女は彼女で自分の友人にケーキを食べさせようとしているではないか。


あえて新郎新婦同士が食べさせ合うのでなく、別人(しかも同性)に食べさせる姿を見せ合うことで、新郎新婦の間に(嫉妬にも似た)より激しい感情の結びつきを作り出そうとしているのか、と勝手に納得して、そういうことなら、甘んじて引き受けましょう、ケーキは食べるけど実際にはこちらが二人の餌食として食べられているのだな、と禁断の快楽に身を任せてケーキをほおばる。

末永くお幸せに。今度は僕らも一家四人で遊びにきます。