娘の誕生日と、海外出張

Y-mim2010-04-30

月末くらいのことまで。
触れていなかったけれど、4月の上旬には娘の1歳の誕生日だった。周囲の方からは、「二人目の成長は早いよー」とよく言われていたけれど、本当に「もう1歳?」という感じ。お兄ちゃんの時は最初の1年は、かなり長く感じたもので、乳飲んで寝てるだけのこいつが、立って歩いたりしゃべったりするようになるなんて実感がわかず、遙か遠い未来に思われたのだが…。娘は、(本当に申し訳ないのだが)「いつの間にか動けるようになってて、気がついたらハイハイしてた」というのが正直なところ。
けれど、この段階でもすでに兄妹の気質の違いが現われてきたように思う。お兄ちゃんはとにかく感情の線が細かったので、知らない人に抱かれたりオムツがちょっと濡れただけで泣いてたものだが、妹の方は肝がすわったもので、何でも触って口に入れて、ウ○チしたままでもご機嫌で遊んでたりと、かなりワイルド。せっかく作った積み木の塔を妹に破壊されて、お兄ちゃんの方がいじけて泣いているというのもよくある光景。絵本の好みもずいぶん違うし(兄は乗り物、妹はとにかく動物)。
女の子はこのまま(あまり余計な知恵をつけずに)愛嬌ある子に育ってくれればいいなと思う。


それから仕事関連の話。
とある所属学会の2つの部署から運営のお手伝いをしてくれないか、との依頼。2つ来たらどちらかは引き受けざるをなさそうだ。けれど、一つは緻密さと正確さと批評性を求められる仕事(つまりは論文雑誌の編集ということだけど)なので、関われると自分の得るものも多いだろうが、ずぼらを自認する自分が杜撰な仕事でご迷惑をかけてはいけないと思い、こちらをお断りすることにする。

実はマードックの読書会は月1ペースで細々と続けているのだけれど、そこに参加している先生が9月にイギリスで開かれる国際学会で発表することになり、「一緒に行ってみませんか」と誘われる。これが3月のことで、勤務先ではちょうど次年度の海外出張の申請期間中(年度の変わり目にまとめて申請するシステム)だったので、ダメ元で応募してみる。
理工系大学ということもあり、海外の学会で発表する先生も多く(論文も「英語が基本」という世界なのだそうな)、海外出張については比較的恵まれているのではないかと思う。
しかし毎年希望者も多く、基本的に「発表」が優先で「参加」というだけではあまり認められない(当然か)とのことだったのだけれど、今年は数が少なかったのか、運良く認められる。というわけで、久しぶり(数えてみれば10年ぶり・・・)のロンドンに胸躍る。


読書会の方はThe Sea, the Seaをようやく読み終わり(500ページを超える大部ということもあり、2年くらいかかった)、The Severed Headを読み始める。
「切られた首」ということで、“部分と全体”“フェティシズム”“所有することは、対象にとらわれることでもある”といった精神分析的なキーワードを念頭に入れて読み進めてゆくことにする。母体の学会でも来年(2011年)はマードックを取り上げることが決まったという知らせを聞く(ちなみに今年はE・A・ポー)。何度か文献を読む研究会を主催して、夏の大会ではシンポを開くことになるという。読書会メンバーとしてもいろいろお手伝いすることになりそうだ。

中身は全く伴っていないけれど、たまには形だけでも研究者っぽいエントリーということで。