呪われたUSBメモリー

そして、スキー実習の引率。
学生数は35名程度でうちスキーは13名。
ただ、引率教員がスノボは5名に対して、スキーは自分と体育教室のボスの2名だけ。実習に行く前は「あくまでサポートで来てくれたらいいから。学生に付いて滑ってくれてればいいから」とのことだったが、どうやら話が違う。
学生のレベルもまちまちで、全く初心者から、北海道出身でずっとスキーしてたり、スキー連盟の2級のバッジを持っているものまで。どうやったって二班に分けることになるので、一班受け持たざるをえないじゃないか。
すると、体育のボスが「一人どうしようもない初心者がいて、俺がその子をマンツーマンで見るから、Mさん残りの連中見てよ」とおっしゃる。いや、万が一事故が起こったときに他教室の僕では責任もてないですから、と訴えるが聞き入れてもらえず。仕方がないので比較的うまい連中を隊長に任命して、3名ずつ4小隊に分ける。
1月の研修でならったばかりのコツを(実際にはできないけれど)説明して、「あそこの木の下まで」などと目的地を設定して小隊ごとにオートで移動させる。学生のメンツにも恵まれていて、うまい連中も面倒見よく教えてあげていて、初めてという学生たちも3日目にはそれなりに滑って降りられるようになっていて楽しそうだったから、結果的には良かった。

それと平行して起こっていた別件のトラブル。
研修前日の夜、しばらく留守にするので研究室にこもって成績や教務の時間割の作業をしていたところ、USBメモリーが突然認識されない。正確には、デバイスとして正常に認識はされているのだけれど、中のファイルにアクセスしようとすると、「フォーマットの必要があります」とのメッセージ。パソコンには詳しくないけれど、フォーマットは絶対にダメだくらいは分かったので、キャンセルしていくつか方法を検索して試してみるが、甲斐なし。体育の同僚H先生のパソコンを借りて試してみるが、症状は変わらず。

成績や時間割、それから論文関係などの大事なデータを一括して入れていたので、途方に暮れて、ああ、いっそのことフォーマットしてみたら奇跡的に復活するかな、とヤケになってたその時、Hさんがたまたまネットでデータ復旧サービス会社の広告を見つけてくれる。
すがる思いで電話してみると、「とりあえずメモリーを郵送してください」とのこと。その日の内に宅急便で送って、次の日は早朝から落ち着かない気持ちで新潟へ出発。
実習先でもメールを確認していたら、2日目の夜にはデータ復旧会社から、「復旧可能です」との連絡が来て安堵。自分の拙い理解では、ハード面での故障というより、中のデータにアクセスするための鍵(ドア?)に当たる部分が壊れてしまったようだ。実習から戻ってすぐに費用を振り込み、次の日にはデータが届いたので何とか成績提出には間に合った。
これまでデータが消えたりといったトラブルにはあまり見舞われたことがなかった(今思えば幸運なことだったのだろうが)ので、バックアップなどには無頓着だったので、いい薬だった。

それにしても、HD内のファイルなら自動でバックアップ設定できるようだけど、USBメモリーって可能なのだろうか?知ってる人いたら教えてください。

(追記)
パソコンに詳しい職場の1年後輩の女性からdrop boxというクラウド・サービスを教わる。メモリー内まるごとバックアップだけでなくファイルの選択も可能。

http://www.getdropbox.jp/

それから、データの復旧会社。費用はそれなりにかかりますが、ソフトなどで試してダメなら最後はこちらへ。

http://www.rescue-center.jp/